市岡歯科クリニックの予防歯科
治療より予防へ
お口のトラブルを未然に防ぐ
むし歯や歯周病に代表されるように、菌が引き起こすお口のトラブルの大半は予防でカバーできます。3つのポイントに気をつけながら、ご自宅で取り組んでみましょう。
1. 正しい歯磨きの方法を修得する
1日3回しっかり歯を磨いているのに、むし歯になる人や歯周病を防げない人がいます。それは歯の汚れを十分に落とせていないからです。つまり磨き方に問題があります。
本来なら子供の頃に正しい磨き方を身につけさせることが大切ですが、大人になっても歯の磨き方に自信のない方は、一度ご相談ください。歯科衛生士が模型を使って、正しい歯の磨き方を指導します。
2. 歯磨き習慣を確立する
「朝・昼・晩、食後に歯磨きを3分間」というフレーズを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。ですが、実践できている人はごく僅か。大人になれば、様々な事情や都合が絡み、「朝・昼・晩」と定期的に時間を取るのが難しいと思います。
そんな方はご自身の生活サイクルに合わせて歯磨きを行ってみると良いと思います。習慣化が難しそうでしたら、当院にご相談ください。
3. 食べ物、飲み物などにも注意を
むし歯のない子供たちに話を聞くと、「甘いお菓子や飲み物の制限」や「歯磨きの習慣化」をしっかり教育しているご家庭が多い印象を受けます。これらは大人も同じです。特に年齢を重ねると、歯の間に隙間が生じ、肉や野菜の繊維といった食べ物のカスが詰まりやすくなります。
こうした汚れは、日常の歯磨きだけでは完全に取り除くことはできません。
そこで予防策として、歯科医院での健診、歯科衛生士によるPMTCと呼ばれるクリーニングや歯周ポケットの洗浄を定期的に行うことを推奨しています。目安は1か月~6か月に1回。
もちろん、歯の汚れや黄ばみが気になるようであれば、インターバルを短くすることで、大きなトラブルへの発展を防ぐ効果もあります。
また、むし歯やインプラントでは治療が済んでからがある意味スタートでもあります。せっかく治した歯です。健康な状態を維持するためにも、しっかり予防を行っていきましょう。予防は最善の治療なのです。
歯周病治療
歯を失ってからでは遅い!早期発見で健康的な口元を
歯を失う原因の第1位、それが歯周病です。しかし、歯茎から出血して初めて知るというケースも見られ、案外、気がつきにくい病気でもあります。
この歯周病、菌によって引き起こされる口内の病気ですが、放っておくと菌が全身に広がり、別の病気を引き起こしたり、噛み合わせにも影響を与えたりすると言われています。
ですので、そうならないためにも予防をしっかり行うことが重要です。具体的には、超音波歯ブラシを使用したり、菌の溜まり場である歯周ポケットを専用の機器で清浄したり、マッサージをしたりすることなどです。
歯周病に限らず、口の中が菌で汚れていると不健康になるリスクは高まります。入れ歯が清潔でなければ、肺炎などにかかる可能性もあります。
もちろん、若い人でも、歯周病を放っておけば歯を失う危険度は高まります。その他にも歯周病菌との関連で発生しやすい身体の不具合や病気があることも知っておくべきです。
自分の健康な歯で生活を送ることが一番です。「まだ若いから……」ではなく、むしろ若いからこそ、正しい予防と適切な生活習慣を保っていくことが大切です。